【新唐人2017年4月24日】
4月19日、上海市役所の前に投資詐欺の被害者ら数千人が集まり抗議活動を行ったところ、出動した大勢の警官によって解散させられました。抗議者らは市役所の裏手にある人民公園へと追い払われた後に非合法の刑務所へと連行され、居住地の役人が引き取られていきました。
上海市で市民権利保護活動を行っている汪建華(おう けんか)氏が4月20日語ったところによると、市が陳情の受付を行う毎週水曜日にはここ数年、数千人の陳情者が集まっており、19日も同様だったといいます。
上海市で市民権利保護活動を行っている汪建華氏:「毎週水曜日に市が陳情の受付をしているため、人民広場200号にはいつも数千人集まります。」
その場にいたという同じく上海市で市民権利保護活動を行う毛恒鳳(もう こうほう)氏は、19日の陳情者は千人を超え、それ以外に数千人の投資詐欺被害者も集まっていたと言います。
上海市で市民権利保護活動を行う毛恒鳳氏:「財産を増やそうと投資したものの、投資詐欺に遭い、多額の損害をこうむった人たちも集まっていました。上海市は陳情者が多く、みんな私たちが水曜日に市役所で抗議活動しているのを知っており、彼らも来たのです。」
毛氏によると、投資詐欺被害者が集まると、大勢の警官が出動し、彼らを陳情を受付ける信訪局の入口から裏手へと連れて行き、人民公園からも陳情者を追い払ったということです。
上海市で市民権利保護活動を行う毛恒鳳氏:「投資被害者と私たち陳情者や支援活動家が知り合いになるのを恐れた当局は、私たちを人民公園の外へと追い払い、投資被害者を公園内に連れて行って、殴ったりしたそうです。警察で取り囲まれ、公園内には入れない状態でした。それから彼らは車に乗せられて付春路へと連れて行かれました。」
付春路(ふしゅんろ)には非合法の刑務所があり、投資詐欺被害者らはそこへ連行された後、居住地の役人によって引き取られたと毛氏は言います。
汪氏は、今回の投資詐欺被害者の抗議活動はまず微信(ウェイシン、中国のSNSアプリ)を通じて情報が拡散したが、当局は参加しないよう呼びかけ、外出を阻まれたケースもあるとし、もし全員抗議活動に参加していたら少なくとも数万人に及んだだろうと指摘しています。
昨年9月24日にも上海の民間の金融機関12社の投資被害者数千人が、投資の元金が戻ってこないのは当局の管理監督が行き届いていないためとして、市内の繁華街や市役所で抗議活動を行いました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com.tw/b5/20170420/video/194847.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)